『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』の違い<まとめ>

さて、ここまで長々と書いてきた

『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』の違いシリーズ

ですが、今回でまとめたいと思います。

 

前回のときには、『ベンチプレス』においての
大胸筋を鍛えるための効率的な方法のイメージ
説明しました。

ベンチプレスを行うことにより、より効果的に
大胸筋に焦点を当てた負荷をかけることができるのです。

バーベル
ベンチ

Bench-press-1

この2つの器具、道具を上手く使うことによって
それが可能となるのですね。

ベンチプレスの最大の特徴。そしてメリットは、
この点にあると言っても言いでしょう。

 

つまり、バーベルとベンチという器具を使うことで

より高負荷の重量を、「大胸筋」にかけることができる

この点です。

 

もし、ここまでの記事を読んでいない方は
是非、こちらのほうから読んでみてください。

→『腕立て伏せ』VS『ベンチプレス』効果が高いのはどっち?
→『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』の違い<その1>
→『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』の違い<その2>
→『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』の違い<その3>
→『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』の違い<その4>
→『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』の違い<その5>
→『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』の違い<その6>
→大胸筋のみに負荷をかけるときのイメージ図

 

その点、『腕立て伏せ』では、かなり状況が異なってきます。
今回は、この点をもうすこし説明して、このシリーズを終わりにしますね(^’^)

 

 

『腕立て伏せ』の場合には、体全体の筋肉を使う傾向

 

ここでもう一度、『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』の
イメージを確認しておきますね。

まず、『ベンチプレス』の場合の力のイメージは
こうなっていました。

 ベンチプレス持ち上げる対象

これは、先ほども書きましたが、バーベルとベンチ(トレーニングベンチ)という
器具、道具を使用することによって可能となります。

「安定性」というものを、この2つの補助してもらっているので
自分は、「大胸筋の発揮だけ」に集中しやすいのです。

 

一方、『腕立て伏せ』の場合はこうでした。

 腕立て伏せ持ち上げる対象


つまり、『腕立て伏せ』の場合には、自分自身が「重り(バーベル)」
となってます。

腕立て伏せのイメージ

 

しかも、ベンチという器具もないので、自分自身で「安定性」も
生み出す必要があるのです。

 

これをするためには、必然的に、体全体の筋肉を使う必要があります。

そうしないと、『腕立て伏せ』の動きそのものができないからです。

 

これは、自分のみの基本的な『腕立て伏せ』では感じにくいでしょう。
特に筋力が十分にある人ならば。

そういった人は、是非、誰が別の人でも背中に載せた状態で
腕立て伏せを行ってみてください。

そうすると、この意味が実感しやすいです。

更に別の重さ

 

つまり、他の人(さらなる重量)を体に乗せると、
体全体にもさらに力を入れておく必要があります。

でないと「腕立て伏せ」の体勢が他人の重みで
崩れてしましますよね。

その状態で『腕立て伏せ』を行うためには、
全身の筋肉を使って、その体勢を維持する必要があるのです。

全身の筋肉を使いながらも、大胸筋を使って
「腕立て伏せ」という動作をしなければいけないのです。

 

これ、結構大変ですよ(笑)
小さい子供程度なら全然簡単ですが、大人の女性クラスに
なると、かなりの筋力を使わなければいけません。

 

例えば、自分の体重が70キロとして、『腕立て伏せ』を
している時に大胸筋にかかる負荷が、その内の50キロとしましょう。

そして、背中に50キロの人に乗ってもらいます。
これで、負荷としては単純計算では100キロになりますね。
(厳密には足がついているので100キロにはなりません)

 

この状態で『腕立て伏せ』をするのと
100キロの『ベンチプレス』をするのとでは
その負荷は同じでも、使う筋肉はまるで違ってきます。

 

『腕立て伏せ』のほうがより全身の筋力を使うのです。

どっちが優れているかということではないですよ!

あくまでも“違い"です。

 

同じ重さの負荷をかけるなら、

『ベンチプレス』はより簡単に、その負荷を大胸筋のみにかけることが可能。
→ということは、より高負荷のものをかけることができる

 

『腕立て伏せ』は、全身の筋力を使う必要が出てくる
→ということは、より多くの筋肉の連動能力を養うことができる

となるのです。

 

これが、私がこのシリーズの冒頭で

”極端なことを言ってしまえば”

『腕立て伏せ』という筋トレは
実際に他の競技をメインに行っている人向けのもの。

『ベンチプレス』は、大胸筋という筋肉を
ピンポイントで鍛えたい人に最適なもの。

と書いた理由なのです。

 

どうでしょうか?
これを説明するのに、ここまで長々と書いてきてしまいました。

なるべく分かりやすく説明したつもりでしたが
分かりにくいものでしたら、申しわけないですm(_ _)m

 

大事なことは、『ベンチプレス』にしろ『腕立て伏せ』にしろ
それそれ有効なトレーニング方法であるということです。

そして、それぞれのメリットなどを理解して、使い分けることが
できれば、より効果的に自分自身の筋力、運動能力向上に
役立てることができると思います。

 

最後に、今回の『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』の違いシリーズで
説明してきたことは、あくまで基本的な違いになります。

やり方によっては、『ベンチプレス』で全身の筋肉を使うことも
可能ですし、そして『腕立て伏せ』においても、より大胸筋に
効果的な負荷をかける方法もあります!

その辺も今後、このサイトで説明していきますね!

それでは、長い文章、読んで頂きありがとうございます!