『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』の違い<その3>

2015年3月24日

こんばんは。

では、今回も
『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』の違い
についての説明を続けます。

その3ですね。


ちなみにここまでの流れです。

→『腕立て伏せ』VS『ベンチプレス』効果が高いのはどっち?
→『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』の違い<その1>
→『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』の違い<その2>

前回のときには、『ベンチプレス』においての
“安定性"というものを説明しましたね。


この"安定性"というのは、トレーニングベンチそのものの
安定性でもありますし、また、その安定性が、
筋トレをする人の安定性にもなっているのです。

その時のイメージはこんな感じでした。

ベンチプレスのイメージ

コレはホントに極端なイメージ図なのですが・・・笑
(三角形の部分を人の体とイメージしてみてください)

『ベンチプレス』の場合は、主に大胸筋を鍛えるトレーニングになりますね。
つまり力を発揮する「力点」は、主に大胸筋になります。

 

この大胸筋(=力点)が、背中や足、そしてトレーニングベンチを通して、床にしっかりと重さを伝えることで、その反発力が生まれるとともに、「力点」をしっかりと補助してくれます。

 

力を発揮するときには、その力を発揮する地点である「力点」が
安定していないと、上手く力が発揮できませんし、例え発揮できたとしても
上手く伝わりません。

 

ちょっと物理っぽい話になってしまいましたが、力というものは
結局は物理ですからね(*^_^*)

 

ま、簡単に言ってしまえば、『エネルギーの流れ』がスムーズに行く・・
と考えてもらえればいいでしょう。

ここまでが、前回のおさらいです。

さて、一方、『腕立て伏せ』のほうはどうでしょうか?

 

 

腕立て伏せはまるで逆・・・・・

 

これが、『腕立て伏せ』となると、まるで逆のようなイメージと
なってしまいます。

まず、最初に『腕立て伏せ』における「力」のイメージです。

腕立て伏せのイメージ

 

どうでしょう。『ベンチプレス』の時と全く違います。

同じ三角形のイメーじですが
『ベンチプレス』の時には、床に接しているほうが広かったですね。

でも、『腕立て伏せ』の場合には、床に接しているほうが
狭い(尖っている)です。

 

これは、なんとなくイメージがつくのではないでしょうか?

そうです。この尖っているところは、手や腕になります。
あとは床についている足にもなりますね。

1箇所しかないじゃないか・・・と思うかもしれませんが
これはあくまでもイメージとなります(~_~メ)

つまり、『腕立て伏せ』のときには、力を発揮する大胸筋(=力点)は安定していません。

動作をしている間、常に動いています。
これは何も、大胸筋だけではありません。


『腕立て伏せ』の場合には、床に接している部分を
除いては、体全体が常にその位置が、動いているのです。

ここが、『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』に、
おいての一番の大きな違いです。

一見、同じ大胸筋を鍛える筋トレと思われがちなこの2つですが
実は、ある意味、まるで異なる運動とも言えるのです。

 

『腕立て伏せ』の時には、力点を含む体全体が動きます。
『ベンチプレス』の時には、力点の場所は動きません。

 

『腕立て伏せ』の時の力点は不安定です。
『ベンチプレス』の時の力点は安定してます。

(しつこいようですが、これはあくまで極端なイメージ
としての話ですよ)

 

つまり、『腕立て伏せ』においては、不安定な「力点」から力を発揮しなくてはいけないのです。

『ベンチプレス』のときには、トレーニングベンチに背中が
接していることで、ある意味「補助」がされている状態を作っています。

でも、『腕立て伏せ』の場合には、背中の後ろには何もありませんよね。
つまり、補助してくれるものは何もないのです。

例え、背中の上に何かを置いたところでも一緒です。
その置いたものも一緒に動いてしまいますので意味がないのです。

 

なので、実際の『腕立て伏せ』のときには、この補助が
ない状態で力を発揮しているのです

これが何を意味するのか?

ここを理解していると、私が以前、書いたことの意味が
わかってくると思います。

これですね♪

極端なことを言ってしまえば、『腕立て伏せ』という筋トレは
実際に他の競技をメインに行っている人向けのもの。

『ベンチプレス』は、大胸筋という筋肉を
ピンポイントで鍛えたい人に最適なもの

ということです。
どうでしょうか?

まだつながりませんかね・・(~_~メ)
では、また次回に続けます!

こちらです→→『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』の違い<その4>