『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』の違い<その6>

2015年3月24日

◆大胸筋に効かせるベンチプレスの秘訣

そろそろ『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』の違いシリーズの
まとめに入りましょう。

今回は、『ベンチプレス』において
大胸筋のみに効果的に負荷をかける方法です!

今回、私がご紹介する理論というものは、
他の筋トレの専門家の人がどう思うのかはわかりません。

ネット上で、軽く探した感じでは、今回、私が言っているような
ことを述べてあるサイトはありませんでした。
(もっと探せばいるかもしれませんね)

なので、今回の考え方はあくまでも、プロの競技者として
私の経験からきているものです。

 

 

『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』は違う

 

まず、再度、確認しておきましょう♪

 

ともに、大胸筋を鍛える筋トレである

・『腕立て伏せ』
・『ベンチプレス』

ですが、基本的には、“大胸筋のトレーニング"
という認識がされています。

これは間違いではありません。
ある意味では、全く正しいものです。

でも、同じタイプのトレーニングか?
というと問いには、

全く異なるトレーニング

という答えになります。

なので、もしかしたら、『ベンチプレス』というものは
『腕立て伏せ』の上級版といった認識をしている人もいるかもしれません。

でも、これは当然違うのですね。

今回からは、このシリーズのまとめとして
この理由を順を追って、具体的に説明していきます。

ちなみに、ここまでの流れはこのようになっています。
もし良かったら読んでみてください。

→『腕立て伏せ』VS『ベンチプレス』効果が高いのはどっち?
→『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』の違い<その1>
→『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』の違い<その2>
→『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』の違い<その3>
→『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』の違い<その4>
→『腕立て伏せ』と『ベンチプレス』の違い<その5>

 

 

 『ベンチプレス』は、主に大胸筋に焦点を当てやすい運動

 

ここまでの記事で説明してきたように
『ベンチプレス』というものは、

まず、バーベルの重さを、自分の体(主に背中)を通し、ベンチに伝え、
そして床に伝えます。

床は動きませんから、当然、その力を跳ね返します。
その力を利用しつつ、大胸筋という「力点」に集約させて、

さらに、それに大胸筋から発揮する力を加えることで
バーベルを上に持ち上げるのです。

これをスムーズに行っている人というのは

「効率よく大胸筋のみに負荷を与えている」

と言えるのではないでしょうか?

 

つまり、「安定性」という"大事な補助"は,ベンチに任せ、自分は
大胸筋の筋力の発揮のみに集中している・・・といったイメージになります。

なので、この「ベンチを上手く使う」という感覚が掴めてくると、
足などにそこまで力は入っていません。

自分の足や、体幹の筋肉は、それこそあくまでも「補助的」
なものとなります。

筋力を発揮している部分が、なるべく「大胸筋のみ」に
なるようにするのです。

100キロのベンチプレスだったら、

極力“大胸筋だけ"でその100キロを挙げる!

ようなイメージです。

他の部分の筋力はなるべく排除するということ
(あくまでイメージ的理想です)

そうすれば、同じ100キロのベンチプレスであっても
大胸筋におけるその効果、負荷はより高いものになります。

ベンチをただの台として、使うのではなく
「道具」の1つとして完全に利用する。

その時の感じとしては、ベンチがまるで自分の手足の延長に
なっているような感じです。

 

ベンチが床に接している部分に、

「バーベルの重みが伝わっている」

のを、はっきりと自分の大胸筋の後ろ側(背中)で
感じることが大切なのです!!

 

私がプロ生活を送っていたときの競技というのは
道具を使うスポーツでした。

そこでは、いかにその道具に自分の体から発する力を
伝えるのかが非常に重要だったのです。

でも、これは道具を使うスポーツでしたら
どんなものでも一緒でしょう。

そういった経験から、今回のことをご紹介しているのです。

 

—-<注意点>——————–

もちろん、違う方法でもベンチプレスを行うことは
可能ですよ。

例えば、ベンチの利用は最小限にとどめ
もっと全身の筋肉を使うなど・・です。

————————————–

どうでしょうか?

今回の『ベンチプレス』の方法というものは
少し極端な例となってしまいましたが、

腕立て伏せとの違いを明確にするために
紹介してみました。

本日はイメージ画像などを用意することが
できませんでしたので、これはまた後日UPしたいと思います。

追加しました♪→大胸筋のみに負荷をかけるときのイメージ図